小説を読んでるかのような無駄がないつくりとリチャードギアの絶妙な表情が印象的な作品。BGMがかかっているシーンもあまり多くはなかったような気がする。だからこそバーで掛かっているあの曲が際立って耳に残っている。
ストーリーの起伏はあまり大きくはなく特に序盤は連ドラの最初見せられてるみたいで結構退屈なシーンが続いた。エドワードノートンが出てきてからどんどん面白さが出てくる。エドワードノートンとリチャードギアの対峙、二人の演技力と性格とぶつかり合う互いの心理。ここがやはり面白い。
シーンの切り替えで重要なシーン前に街並みをバックショット的に見せるカットを何回か入れていてちょっとスパイクリーっぽいなと思った。
犯人だとわかっていても弁護をしないといけないのが弁護士であり、真実を追い求めるのが弁護士の仕事ではない。このあたりの検事と弁護士との心理の違いや苦悩も上手いことサブストーリーに組み込んでいて良かったと思う。
あとはやはりラスト。やられた。この展開は想像してなかったので完全に意表を突かれた。