さとし

真実の行方のさとしのレビュー・感想・評価

真実の行方(1996年製作の映画)
4.1
これは見所の多い非常に優れた作品です。
初めて見たのは高校生くらいだったでしょうかね。
「プリテイ ウーマン」のレビューの時にも書きましたが、小さい頃ギアちゃんはヒーローでした。あの映画の中でジュリア ロバーツをあわやレイプされるところを救う場面はカッコよかったです。私の母親に言わせればギアちゃんは”甘いマスクで女を騙す顔”なんだそうです。人はいろんな見方するものですね。

もう今見るとキャストが豪華で若いです。女性裁判長の名前はわからなかったんですが、ローラ リニーにエドワード ノートン、「ER 緊急救命室」のアビー役の女優、「ブルックリン ナインナイン」の所長役の黒人俳優それに「LOST」のジョン ロックことテリー オクインがヒゲで登場そして、一番ビックリするのが「スリー ビルボード」で念願のアカデミー賞主演女優賞を受賞したフランシス マクドーマンドがノートンの精神科医役で登場して何というかできる女とでもいいましょうか?キリッとしたバリバリ働くキャリアウーマン風で登場しています。

まあ、見る人にもよりますが、ギアちゃんとノートンのやりとりがよかったという人が大半を占めそうですが、個人的にはリニーとマクドーマンドのシーンが良かったです。ああいうシーンはなかなかいいものが脚本の段階で作るのは難しいですね。でも、見事やりきった感じです。

あとノートンの演技力というより集中力が凄いですね。プレ「ファイトクラブ」のノートンですからいろんなことを変幻自在にやってます。

監督はこれが長編デビュー作だったんですね。これから活躍する人たちを次々と発掘するのは素晴らしいです。先見の目というやつです。物語の根幹にあるのは”騙す”です。ノートンがみんなを最後には騙しちゃいましたね。
まあ、大半は法廷劇ですからね。ギアちゃんの第2のピークと言ってもいいでしょうね。素晴らしいです。

それから、思ったのは最後の裁判長の部屋でのシーンはいくらギアちゃんでもセクハラでしょうね。今だったら間違いなくそうなってるでしょう。まあ、セクハラは何をするより誰がするかの方が肝心と言いますけどね。

まあ、なるべくこの作品を無の状態で発見することをオススメします。
こんな映画があったんだくらいの気持ちで見るといいでしょう。
さとし

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