メイプルわっふるG

沈黙の標的のメイプルわっふるGのレビュー・感想・評価

沈黙の標的(2003年製作の映画)
2.5
中華ネタ満載の復讐劇。
妻を殺されたセガールが単なる考古学者の訳がない。
世紀の大泥棒"亡霊"と呼ばれた裏社会の人間だった。
一週間後の妻の葬儀までに敵全員を始末する誓いを立てる。

マイケル・オブロウィッツ監督は同年に『撃鉄GEKITETZ』も製作。1年で2本のセガール作品を出した働きもの&セガール貢献者。
『撃鉄GEKITETZ』では東欧の素晴らしい調度品がいっぱいだったけれど、こちらは葬儀や拳法に雀牌、その他もろもろアジアンテイストをふんだんに取り込んだ一品。
古代中国の暗号や分割した入墨などサスペンス仕立て。なお根底はマザーグースの10リトルインディアン。
『そして誰もいなくなった』状況を作り出したのは実は…というお約束まで含め、やりたいこと全部詰め込みましたというごった煮。

同監督作品の『キラー・シャーク殺人鮫』ではちょっとメタボな一般人でさえ無双するくらいなので、あくまでヒロイックな主人公がお好みと見える。
主役にセガールを据えたのならばこの無双っぷりは然もありなんといったところ。