離愁の作品情報・感想・評価

「離愁」に投稿された感想・評価

ナチスの笑が不気味
しおり

しおりの感想・評価

3.7
ジャン=ルイ・トランティニャンを追ってたどり着いた可もなく不可もなくな戦争メロドラマ。
気づいてしまったのだけど、トランティニャンは個人的に恋愛ものじゃないほうがいい。ただのかっこいい俳優になってしまう。

ラストシーンのロミー・シュナイダーの表情は確かにやばいと思った。
けど私は妻が妊娠中に不倫という不倫パターンが一番許せないのであまり好きではない作品。
こよー

こよーの感想・評価

3.8
TSUTAYA発掘良品。フランスの大人な悲恋モノ。僕には早すぎた。でもラストシーンのすごさはわかる。これぞ映画だ。
臨月の妻と7歳の娘と三人でドイツ兵が攻めて来る前に列車で疎開する。
娘と妻は前車両の客席へ。夫は最後尾の車両の貨物の方へ。
貨物の中で出会った1人の女性。
身を隠すように静かに座っていた。
一目惚れしてしまい、2人の愛は列車の揺れと共に暗闇に紛れ抱き合う。

列車は走る。空爆の中、、列車は走る。
汽笛を鳴らし、彼女アンナの心もきっと泣いていたのかな。涙は枯れたのかな。。
恐怖と悲しさで、、そして彼の優しさに触れ、体を求める。怖さで苦しさを紛らすように。
彼の腕の中では恐怖の色を忘れてしまう、


アンナは彼を守ろうと。。しかし
彼の彼女アンナへの愛は本物でした。。
1人にはしないよ。。って言っているかのようでした。。一緒だよって。。
頬を触る彼の両手は温かく。。哀しく愛おしく苦しかった。。と解釈しました。
これだ!離愁だ!やっと見つけた!!
ずっと前に観てしばらく腑抜けになるくらい感動したのに、タイトルを忘れてしまって…

たのむ邦題変えて!この時代、漢字二文字の邦題の恋愛映画多すぎ。ずっと、旅情じゃない、夢情じゃない、慕情じゃない…て漢字二文字で検索し続けて、どうしても思い出せなかったんだよ。
そうだ離愁だ…思い出した…
やっと見つけたよ…

一度観たら、ずーっと忘れられない映画。
私の中では恋愛映画の最高峰かも。
ラスト、終わった瞬間の、全身が打ちのめされたような感覚は忘れられない。
見終わってもしばらく動けないし言葉が出てこないくらいの感動だった。
あそこのストップモーションから、私は15年くらい前に進めていない。
今まで生きて来てどの映画がベスト?と聞かれたら、迷わず加える作品その1。
レビューはまた後日として、とりあえず記録まで。
うるふ

うるふの感想・評価

5.0
『どちらが死ぬか選ばなければ』
ラストシーン10点満点。

僕がこれまで見てきた映画史上最も
切なく、哀しく、究極の愛の形を描いた
涙を誘う価値のあるラストシーンだと思う。

正直言って、この作品を退屈に思う人もいるかもしれない。
しかし、本編を凌ぐラストシーンがこの作品を名作に仕上げた。

ナチス・ドイツ占領下のフランスで、避難を余儀なくされる家族。
妻は客車に乗るが、男は貨車に乗り込む。
離れ離れになってしまうのだ。

ある日、一人の女が列車に乗り込んできた。
列車がとある場所で止まると、男は彼女と親しげに会話を交わしながら散歩に出かける。

男は次第に女に惹かれてゆく、、、

互いに好意を持った男女は、大勢の人間達が眠る貨物列車の中で逢瀬を重ねる。

しかし、この幸せな2人にも、別れはやってくる、、、

女はドイツ系のユダヤ人で、身分証すら持っておらず、検閲所で捕まれば収容所送りになり死を待つのみ。と打ち明ける。

言うなれば不倫なんですけど、あまりにも純愛なので文句すら言えません。


ラストシーン、ほんと好き。
泣ける。
現在のお涙頂戴展開満載ストーリーより
数倍泣ける。
とにかく忘れられないラストです。

筋書き:★★★★☆
映像美:★★★☆☆
役者力:★★★★★
世界観:★★★★☆
影響度:★★★☆☆
最初から淡々とストーリーが展開する。汽車に乗っているということもあり、とにかく二人の愛が引っ張られ引っ張られて、ラストの緊張感にたどり着く。極限の緊張の中で、崩れ落ちるとはまさにこの事。このラストのためにそれまでがあったのだと感じさせられた。
二人の愛がいかに深いかということを、このように緩急をつけて描くというそのやり方に驚いた。素晴らしいと思う。
ジャン-ルイ・トランティニャン、ロミー・シュナイダーの演技も言うまでもなく。
ある映画プロデューサーとこの作品のラストシーンについて話題が言及した時、互いが絶句して同時に泣きました。それくらいこのラストシーンは凄い!28年ほど前の有楽町の喫茶店での事です。

ピエール・グラニエ・ドフェール『離愁』

今でこそ、反戦メロドラマの臨界点とも言うべき評価を与えられている本作ですが、
傑作でも何でもないのは誰の目にも明らかです。

にも関わらず私にとって大事な作品であるのは、今でこそ映画好きならその名前を出せば誰もが知る映画プロデューサーと有楽町の喫茶店で談笑していた時、この作品のラストシーンに言及したら二人して一瞬で絶句し、同時に泣きました。

28年ほど前の事です。

映画史に残る名作である必要などありません。
秀作、佳作である必要さえありません。
ラストシーンひとつで全てが赦される映画も世の中には存在するのです。
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