馮美梅

人のセックスを笑うなの馮美梅のネタバレレビュー・内容・結末

人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

昨日DVDで「人のセックスを笑うな」を借りて観た。
タイトルだけ見るとなんだか過激?なイメージが致しますが…
(その後、劇場でも見たしDVDも買ったし、放送されたらついつい見ちゃうし…)

主演は永作博美ちゃんと松山ケンイチ(笑)
他にも蒼井優ちゃんなども出演しているんだけど。

あまりにも自然な日常という雰囲気の映像でそれぞれの登場人物が演技をしてるという雰囲気ではありませんね~

セリフよりも静かな間(というか余白?)が長いんですね。
永作さんもいつもスタイリッシュなイメージだけど、少しくたびれた感じのアラフォーの非常勤講師(実は既婚者)で松山ケンイチさん演じるみるめにいたっては本当にこんな男の子いるよねと言う感じで演技が演技に見えない(笑)

非常勤講師の美術講師のユリに誘われてモデルをすることになったけどアトリエに行ってユリに「服を脱いで」と言われ次々と脱がされる羽目になるシーンはあまりにもリアルで…でもとっても可愛いんですよ(DMCの根岸君とはまた違う意味で)みるめが戸惑って「えっ?マジで?」って感じで…。

だんだんユリが好きになるみるめと、みるめが好きな蒼井優ちゃん演じるえんちゃん、そしてえんちゃんのことがすきな堂本、それぞれが切ないんだけど決して苦しいとかそういうのではないんだよね~。

まぁ、好きな人が自分よりも年上の女性それも既婚者にメロメロな状態をもどかしく思っているんだけどだからと言って自分から積極的にみるめにアタックできないでいるのがこれまた可愛い。

ユリとみるめのラブシーンにしても全く過激でもないし、嫌らしくもないし、2人の関係の深まりをキスシーンでちゃんと表現しているのが素晴らしい。最初はユリにリードされて初々しいみるめが徐々に積極的になって行く感じがいいんです(笑)

のんびりした雰囲気が全編に流れていて最後も簡潔というわけではないのが見る人にとって少し消化不良的に思われるかもしれないけれど、それはそれでその後のみるめとユリは一体どうなるのかとか、えんちゃんとみるめとの関係はどうなのかとか、えんちゃんと堂本はどうなるんだろう…なんて想像するのも楽しいんじゃないかなと思える作品でしたね。(フランス映画とか好きな人は楽しめるだろうけどアメリカ映画とかメリハリのある作品が好きな人にはちょっとしんどいかも?)

2時間もある作品のようには思えない(私には)もうとにかく「好きだぁ~!!!」と時々無性に叫びたくなるほど好きな1本です。

たまにはこんな余白の沢山ある作品を見るのもいいもんです(笑)
本当に松山ケンイチさんにキュンキュンしちゃいますよ~♪

寒い季節が近づくと無償に観たくなる1本です。(もう何十回?見たかもわからないくらい好き)
馮美梅

馮美梅