スギノイチ

盲目ガンマンのスギノイチのレビュー・感想・評価

盲目ガンマン(1971年製作の映画)
3.0
レイプ大会や美女オークション、美女狩りなど偏ったお色気も満載。
敵役の「キャンディー」は、なんとビートルズのリンゴスターが演じている。
娯楽要素(超俗悪的な)が満載の新鮮なマカロニウェスタンだ。

タイトルの通り、主人公は盲目のガンマン。
よく「西部劇版座頭市」と形容されている作品だが、「盲目である事」以外は結構違う。
座頭市は盲目ながらも充実した剣技を見せてくれるが、こっちはちょっとライフルで何発か撃つ程度。
つまりガンマンの癖にあんま銃を使わないのだ。しかも基本やられる。
また、主人公は盲目ゆえに騙されまくる。が、何度騙されても、負けじとそれ以上に騙しまくるのだ。
この諦めの悪さと策謀が盲目ガンマンの武器だ。(あと爆薬)

やがて因縁あってリンゴスターと対決するわけだが、クライマックスにも関わらず中々のズッコケ勝負だった。
なんと主人公は、リンゴスターを女のパンツで誘き寄せ、そこを銃撃し始めたのだ。
「こんなギャグみたいなシーンでさすがに死なないだろうリンゴスター」と思っていたら普通に死んだ。
亀仙人や八宝斎くらいしか引っかからないレベルの策略だぞ。

むしろリンゴスターの兄役のほうが敵役としては印象的。
美女を拉致してレイプ大会、美女オークション、軍隊を欺いて大虐殺などやりたい放題。
そんな風に他人にはとことん残虐な一方で、弟や姉に異常な愛を注いでいる偏執狂だ。
美女達が逃げたなら顔面のど真ん中に鉛玉をぶち込んで制裁、おこぼれは部下にレイプさせる。
(部下達も皆似たようなルックスなせいで、誰がボスなのかよく判らなくなるのはご愛嬌)
最後は自らも盲目となって盲目ガンマンと戦う。
が、決め手は主人公じゃない人がやっちゃうのがこの作品。

終始変化球なこの作品だけど、ヒロインは物凄く可愛かった(リンゴスターに犯られちゃうが)。
巨乳ブロンド美人でしかも乳首まで見せるとはいい仕事しすぎ!
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