東映動画劇場用アニメ映画。
長編というよりは60分の中編だ。
この当時はオリジナル劇場アニメよりもテレビアニメの劇場公開の方が集客があり、アタックNo1、みなしごハッチ、タイガーマスク、ムーミンなどが公開されている。
そんな世間の興味もあってこの時期の東映長編アニメ映画は正直微妙だ。
今作もベースは「アリババと40人の盗賊」だが、そのままだと主人公が人を殺してしまうからなのか、関係性を逆転して子孫同士が戦うというコメディたっちのものに変えられている。
その発想は良いと思うが、全体的にテレビアニメという感じで映画としての魅力はほぼ皆無だ。
キャラデザも藤子作品に引っ張られている感が強い。
また、今作で宮崎駿と小田部羊一は東映動画を退社して東京ムービー(東宝)でパンダコパンダを作る。