Fitzcarraldo

日本一のホラ吹き男のFitzcarraldoのレビュー・感想・評価

日本一のホラ吹き男(1964年製作の映画)
2.3
クレイジー映画の常連監督である古澤憲吾による日本一の男シリーズ第二弾。

脚本には笠原和夫の師匠である笠原良三。

クレイジー映画全般に亘る空気感を全く好きになれない。いい加減で軽い男が嫌いだからか…とにかく、コメディとしても笑うところがない。

唯一、由利徹のシーンだけは笑えるが…これも映画の作りどうこうというより、由利徹本人の芸によって笑えるだけ。

守衛役の由利徹
「君で良かったよ。これが泥棒だったら大変だったよぉ!俺の空手六段の腕がオメェ、パッスンパッスン飛んじゃって!いまごろビッターっと張ってんぞ!」


人物の移動をカメラがフォローする時に微妙に右に左に振れる。流れるようにフォローできてない。微妙に、いきつ戻りつして落ち着きがない。チルトダウンでも同じ。

撮影がうまくない。
コメディだから、いい加減にやってるわけじゃないと思うけど…

時代劇セクションになって、道場破りのシーンでも、道場の真上から二人の戦いを捉えるショットでシンメトリーに取れない。左側に二人が寄ってしまって締まりのない画に…


さらに毎度お馴染みの展開は、見ていて苦痛でもある…
Fitzcarraldo

Fitzcarraldo