肉食系男子ならぬ、バクのような夢食系男子の初等(はじめ・ひとし)がホラを吹きまくりつつ立身出生する一代記。
とはいえラッキーマンのように努力しないわけではなく、ひたすら働きまくる努力マンの顔も。ただしその働き方は今の時代にやったらブラックユーモアにしかならない「1日24時間、食事や睡眠で5時間、残り19時間働く(さらに残業代を断る)」…これを正面きって流すのも当時の日本ならではか。
出世を重ね、美人妻を得たのにラストでご先祖様の乱痴気騒ぎを知って「羨ましいなあ」とほざく等だけど、いつの時代も「あの頃は良かった」から抜け出せないのかなと、ふと思った。