さー

バニー・レークは行方不明のさーのレビュー・感想・評価

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)
3.8
想像してみましょう。
あなたの大切な人がある日忽然と姿を消したら。その人が使っていた衣服や写っている写真、すべての物が無くなったら。

「なぜいなくなってしまったのか。」うん、まずそれが心配ですよね。でもこの映画が突きつけてくる主題はそこではなくて、「その人は本当に存在していたのか。」です。

姿を消した大切な人が、本当に存在していたと、自信を持って言えますか?中国の故事・胡蝶の夢ではないけれど、人間は自分自身の存在すら、明確に肯定できないもの。それでも、自分の記憶や思いを信じていけるのでしょうか…

不安をこれでもかというほど煽ってくる展開に、釣り合わない可愛いBGM。リコーダーの音に、否が応でも「子供」を感じさせられました。