Qちゃん

バニー・レークは行方不明のQちゃんのレビュー・感想・評価

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)
4.3
色んな所で昔からエラく評判が良くて、観たい観たいとずっと思ってた映画、やっと観られた。ありがとうBS。

そんで。

衝・撃。。

脚本上手い。彼女が果たして「信頼できない語り手」なのか、誰か何か隠しているのか、誰か嘘をついてるのか。全てが不明瞭な状況に、常に不安を感じさせられる。そんでまたそれを助長する脚本のスパイス的な諸要素と演出。ポスターで有名な、あのOPの人型の不穏感も効いてたなー。最後にも。

現実で起こり得なくもない出来事そのものにも、同じく小さい子どもの母親としては実感をもって焦燥感を抱くし、彼女の孤立、憔悴、焦りと絶望感だけが募る状況が辛かった。

来たばかりの異国の地、周りは信用できない不審な人たちばかり、よく分からない保育園の初日、上手くいかなかった出だし。そして。

初っ端からもう胃が痛い。
うわ、このシチュエーション嫌だなーー!!
リアル幼児の母親の私にはもはやホラーだわ!

引っ越し作業という不可抗力のためにたった3時間預けた結果がこれかよ!

こんな適当な保育園もちろん嫌だが、演出上のわざとではあろうし時代もあろうが、シングルマザーや保育園に預ける親への批判をうっすら匂わせる描き方に、世間の偏見と無理解を感じてヒリッとした。

65年作品てこんなに映像クリアに見えるもんなんだな。話の内容のせいか?服装とか風俗的には確かに昔の話なのに、私には現代補正が入って体感してるかのようにリアルに感じられたわ。

奇しい展開の果てにある衝撃の結末はまあリアリティないけどさぁ。。ちょいちょい感じる違和感に途中でまさか、とは思ってもまさかすぎるよ。これはこれで別の意味で恐怖ですよ。。

全然瑣末なことだけど。

60年代イギリスの保育園の各教室が意外と現代の日本の保育園と作りや中身変わってなくて驚いた。

アメリカ人の女の子が4歳で14kgて。時代もあるから食生活や健康状態が全然違うかもだけど、うちの子たちは2歳でそろそろ14kgっすわ。

あととりあえず大家は死んだ方がいい。
Qちゃん

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