子供が行方不明になるのだが、その子供が本当にいるか鑑賞者からわからない構成のため、当の母親含め登場する全員が怪しく見えて疑心暗鬼に...やはりオットー・プレミンジャー(人としてはアレな逸話が多くて苦手なタイプだが)が織りなすサスペンスの言い知れない緊張感は一流。本当にアンはまともなんだろうか?怪しそうに見えるけど一番しっかりしてそうな兄がどう物語に絡むのか?刑事役がローレンス・オリヴィエだからもしかして...とかいろいろ想像の幅をMAXまで広げさせられ、そしてああいう形で急転直下真相を明らかにしていくという起伏のつけ方も見事。ここまで書くのにも苦労するほどネタバレ厳禁な作品なので、あまり調べたりせずに観られたし。