トカゲロウ

バニー・レークは行方不明のトカゲロウのレビュー・感想・評価

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)
4.0
この洒落乙なパッケージ、意外と良い仕事してくれます。
これね、面白かったですよ。
古い作品ですが、一級品の映画です。
睡眠導入剤として観ていたのに、いつの間にか画面にかじりついてました(笑)

行方不明の少女バニー・レークは冒頭から映りません。
知的で少し怪しげな人物たちが多く登場しますが、バニーを知っている者は家族のみ。そして、観る人もバニーを知りえません。
主題がこのパッケージのようにスッポリ消えてしまっているのに、観客含めて真剣にバニーの行方を探している不思議な現象はどこか滑稽さも含みます。

ストーリー的には大したことはないんですが、そのストーリーを肉付けするカメラワークが完成されています。
シークエンス一つ一つがとても丁寧に考えられて作られているからでしょう。
監督のこの仕事ぶりが空に飛んでいくかのようなストーリーを説得力あるものにしています。
また、サスペンス物でありがちな中盤の退屈さは舞台や小道具のバリエーションでカバーしてもらえます(笑)

個人的には、冒頭の子どもたちが階段を降りてくるシーンが一番好きでした。カメラ目線の子が大量にいるし、鼻くそホジってる可愛いらしい女の子もいました。多分、あの子たちは子役じゃなくて素人だ(笑)

サスペンス好きのみならず、ホラー好きにも勧めたい作品です。
いや!映画好きならきっと気に入ります( ´∀`)
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