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バニー・レークは行方不明のTSのレビュー・感想・評価

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)
3.6
【鑑賞者を懐疑的にさせる良作】76点
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監督:オットー・プレミンジャー
製作国:アメリカ
ジャンル:サスペンス
収録時間:107分
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発掘良品第57弾。
ネタバレ厳禁の良作サスペンス。タイトルからして中々興味がそそられる作品。なるべくネタバレはしないつもりですが、これから見る方は何も情報を得ないで見るべきだと思います。

アメリカからイギリスへ引っ越してきたアンは、兄スティーブの上司の家に身を置いたあとアパートに引っ越すことになる。彼女は保育園に娘のバニーを預けるのだが。。

今作が傑作と言われる所以は、バニーが最初から姿を現さないという点にあるのではないでしょうか。仮にバニーが最初から出ていてタイトル通り行方不明になったのならば、バニーはどこに?ということに関心がいくのですが、最初から出てこないままアンがバニーがいないと騒ぎまくっていると別の関心が生まれてしまいます。それは、バニーは本当にいるの?ということです。アンの精神に問題があるのでは?と見ている我々も懐疑的になってしまうのです。

ゾンビや幽霊が出るわけもないのに妙に恐ろしいサスペンス映画です。終盤のとある人物のクローズアップは脳裏に焼きつくほど強烈ですし、ブランコのシーンも中々忘れられない。サスペンス映画とは、最後まで鑑賞者にあれやこれや考えさせる映画だと思います。その点で言えば今作は一級品であり、数ある発掘良品の中でも屈指の「良品」であることに間違いなさそうです。
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