にゃんちゅう

鬼が来た!のにゃんちゅうのレビュー・感想・評価

鬼が来た!(2000年製作の映画)
4.0
終戦間際の中国のとある村。海にほど近いここには、日本軍の海軍が駐留している。
村に住む1人の男はある夜、突然やってきた〈私〉と名乗る男に脅され、預かりもの物を引き受けてしまう。麻袋にはいったそれはなんと、日本人の兵士と通訳だった。
〈私〉は「30日まで預かれ」といって出て行ったが、いつまで経っても帰ってこない。男は村人たちと相談して、この「預かりもの」の処遇に奔走するが…。

冒頭から鳴り響くブラスバンドの音楽が喜劇と悲劇を彩っていて、クストリッツァの「アンダーグラウンド」なんかを思い出しちゃった。
序盤の香川照之と通訳の掛け合いが面白すぎて、思わず声をあげて笑ってしまいました。からの一転、悲劇的な結末。
コミカルなのに、拭えぬ緊張感がただよう、傑作だと思う。
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