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仁義なき戦い 広島死闘篇のgreat兄やんのレビュー・感想・評価

仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)
4.4
【一言で言うと】
「牙を弄びし“外道”」

[あらすじ]
昭和27年、広島。一時休戦していた博徒の村岡組とテキ屋の大友連合会だったが、ここへきて再び抗争が勃発していた。博奕のトラブルから刑務所に入った山中は、3年後、仮出所早々、大友連合会の連中に袋叩きに遭う。それがもとで、山中はライバル組織の村岡組の組員となった...。

続いて2作目も鑑賞。

いやぁ凄まじい。前作でもエゲツない死闘の連続でしたが、今作に至ってはそれに加えて泥沼と化した裏切り、それに報復の連続。
しかもそれに拍車をかけるかの如く今は亡き千葉真一師匠の演技が光っておりました...
いやホント...マジで惜しい人を亡くしたもんです😔

とにかく前作同様血で血を洗う抗争が主体となっており、相変わらず組員が抗争に巻き込まれ広島に散っていく姿は観ていて凄まじさと共に“哀愁”すらも感じるほど。

ただ残念ながら菅原文太が今回は脇役に回っていたのが少し心残りでしたが、それ以上に北大路欣也と千葉真一師匠の演技が最高に際立っていましたね(・・;)
まさに“忠犬”と“狂犬”…特に師匠の狂犬っぷりはまさに全キャストを喰ってかかるかのような熱量、それに覇気を帯びていました...

それに前作での続投キャストに加え前田吟、山城新伍などのキャスト陣も豪華ですし、なんと言っても紅一点である梶芽衣子の美しさはマジで異常。
それから兄貴分である成田三樹夫さんの冴えたカッコ良さに惚れましたね(*゚∀゚*)...
仁義なきヤクザ世界の中でも菅原文太同様仁義に生きている風格を感じました🤔

にしても極道って厳しくも無情な世界ですよね〜😫...
親分の為に命張って死んでいく若者、それを踏みにじるかの如くのうのうと暮らしている親分…やはり仁義だけでは生き残れぬ世界だと痛感しましたね😖

とにかく抗争の凄まじさと共に無情なる極道の世界をも炙り出す、まさに裏切りこそ“仁義”な映画でした。

全体的な面白さもさることながら、前作よりもスケールアップした抗争に思わず口もあんぐり( ゚д゚)
まぁ今作のMVPはもちろん千葉真一師匠だと思いますし、あんなギラついた熱量がある俳優だからこそ亡くなった事が未だに信じられない😔

やはり志村けんさんといい、コロナがもたらした“犠牲”は遥かに甚大ですね...