バンバンビガロ

疑惑の影のバンバンビガロのレビュー・感想・評価

疑惑の影(1942年製作の映画)
3.4
ある平凡の家族のもとに実は殺人鬼である叔父が滞在することになり、長女チャーリーだけがその正体に気づいていくというシンプルな筋書きながら意外に話がどう転がっていくか読めない面白さがあった。
基本的にはサスペンスではあるが主人公である長女チャーリーの精神的な成長譚としての側面もあり、利己的で社会を呪い殺人鬼へと堕した叔父とで厳しい現実に直面しながら家族を守るために一人で殺人鬼と対峙する主人公が対比的に描かれている。
表面的には魅力的な人物だった叔父が徐々に不気味な存在になっていくグラデーションも良くできているし、最後までイノセントな母親の姿が心に残った。
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