Yukiko

キューリー夫人のYukikoのレビュー・感想・評価

キューリー夫人(1943年製作の映画)
4.0
2020年12月20日
『キュリー夫人』  1943年制作
監督、マーヴィン・ルロイ。
他に『悪い種子』や『心の旅路』『クォ・ヴァディス』の
監督作品がある。

マリ・キュリーの次女、エ―ヴ・キュリーによる伝記を元に
した映画。

マリ・スクウォドフスカ(グリア・ガースン)がソルボンヌ
大学に通う頃、ピエール・キュリー(ウォルター・ピジョン)
から実験の為の場所を提供してもらって、二人は知り合う。
その後、ピエールはマリに求婚。1895年、二人は結婚する。
マリはラジウム抽出の為の実験に着手。
ピエールも手伝うようになる。
1898年、ラジウム発見。
1906年、ピエールが交通事故。


この時代の交通事故って・・・・・

二人のラジウム抽出の為の実験が凄い。
そして、抽出できたものは、小さな器にあるシミ。
結晶を期待していた二人は、4年もかけた実験が失敗か?
とがっかりするが、よくよく理論的に考えて、あの黒いシミは
なんだ?・・・ってところで、よくよく見ると、光り輝く
小皿の中の抽出物。これがラジウム。

キュリー夫人の夫と知り合い、夫が交通事故に遭うまでの話
なのだが、ラジウムの実験の話はとても興味深い。

二人が結婚した時の新婚旅行に自転車で行った点が
この時代を物語っている。

Wikipediaで調べると、
キュリー夫人になる前の独身の頃のマリの人生も紆余曲折だ。
キュリー夫人となって、二人の娘を産むが、長女も母と同様に
科学者となり、母の実験助手の男性と結婚した。
娘夫婦もノーベル賞受賞。


大学の講演での言葉:
  科学は暗闇の中のろうそくです。
  私たちの前を少しずつ明るく照らす
  だからこそ私は信じています
  科学のすばらしい力で
  世界から悪しきものを消し去ることもできます
  無知 貧困 病気 戦争 悲しみも
  皆さんも真理を求めて下さい
  未知なる道を探してください
  これから先 人類がはるかに賢くなっても
  科学の神秘は尽きることがありません
  どんな時代にも新しい発見があります
  だから古い観念に捕らわれず
  新しい知識の扉を開けて下さい
  そして輝かしい未来を築くのです
  
Yukiko

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