みおこし

キューリー夫人のみおこしのレビュー・感想・評価

キューリー夫人(1943年製作の映画)
3.5
グリア・ガーソン主演、言わずと知れたポーランド出身の物理学者・化学者で、放射線の研究でノーベル賞受賞者のキュリー夫人の生涯を描いた伝記映画。

ソルボンヌ大学で物理学を専攻するマリーは、同じ研究室のピエールに淡い恋心を抱く。やがて2人は結婚し、研究者として共に天然ウランから放射性元素を分離するべく奮闘を重ねるのだが...。

グリア・ガーソンとウォルター・ピジョンは1942年のアカデミー賞受賞作『ミニヴァー夫人』でも共演している黄金コンビ。伝記映画としても見応えがあるのですが、今で言うリケジョのマリーと、同じく研究に余念がないピエールとの、ちょっぴりもどかしいけれど愛おしい恋愛模様が素敵。同じ志を持った人と恋に落ちるって素敵だな、羨ましいな...。
微笑ましい展開かと思いきや、途中から予想もつかない出来事が起きてびっくり。これが実話だと言うのがまた辛い。人生の喜びも悲しみも乗り越えて、一つのことに献身的に打ち込んだ先にあるものこそ、"生きがい"なんだなと。
時代を感じさせない秀作でした。
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