茜

MEATBALL MACHINE -ミートボールマシン-の茜のレビュー・感想・評価

3.8
土日祝が仕事本番の私にとって、連休の中日は最終日に備えて元気を養いたい…。
そこで最近やけに激ハマりしている高橋一生様の登場なんですが、如何せんジャンル的にそそられる出演作が少ない!
そんな中で見つけた、ひときわ輝く存在感を放つこちら。ファンなら押さえておかなければという匂いがプンプン。

本当、今の彼のイメージと相当かけはなれた役柄と内容で正直めちゃくちゃ面白かったです。更に好きになりました。
もし奇跡が起きてサインでも貰える機会があるなら、その時はこのDVD持って行きたいくらいです。
もう14年も前の作品なので一生さんも若いし、今ほど堂々としたオーラもなくて青臭い感じがするんですが、そこが主人公のキャラと絶妙に合ってて良かった。
ヒロインの河合青葉さんも上品な顔立ちの美人なんだけど、そんな人がここまでリアルに身体を張った役を演じているのがまたシュールで面白い。

やけにぐちょぐちょした正体不明の寄生物体は出て来るし、画面が真っ赤になるほど血しぶきも飛びまくりなんですが、そこまでオエェって感じでもなかった。
寧ろ火炎放射器やドリルに回転刃、大砲みたいなものまで身体から飛び出してきて、もはや私は何を観ているんだ状態で愉快。
スプラッターとかゴア系の作品は詳しくないけど、そういった表現も割としっかり作り込まれている方なんじゃないのかなと思った。
B級作品というジャンルにしてはストーリーもしっかりしてて、血みどろの戦いだからこそヒロインの凄惨なバックグラウンドと悲恋がより映えるのではないかと。

ちょびっとだけ鉄男を彷彿とさせるような映画だったけど、ラストシーンがチープに感じた(個人的には爆弾スイッチで終わって欲しかった)のと、もう少しBGMに個性が欲しかったなぁという気持ちもありつつ。
何はともあれボロアパートの畳の上でマスかく一生様が観れたので私は明日も元気に出勤できそうです。
茜