いかえもん

ミルク・マネーのいかえもんのレビュー・感想・評価

ミルク・マネー(1994年製作の映画)
3.4
100ドル持って隣町へ行けば、裸の女が見られるぜぃ!とチャリンコで隣町まで行く小学生3人組。
3人組の一人であるフランクは生まれてすぐに母親を亡くし、お父さんと二人暮らし。隣町で出会った娼婦のVとなんやかんやで仲良しになっていく。やがてVはフランクのお父さんとも心を通わせるが…。

Vは数学の家庭教師だと思い込んでいるお父さんと、自分の職業が娼婦だと知っていると思っているVとの会話がかみ合わないあたりはアンジャッシュのコントみたいで楽しかったです。

母親を知らないフランクのセリフが泣かせるし、メラニーグリフィス扮するVもただの娼婦じゃなくて、優しくて魅力的な女性として描かれています。

「大事なのはその人の職業より人柄だよ!」というフランクのセリフにもはっとさせられました。やっぱりどこかで私も職業でその人を見てる部分があることに気づかされる。子供ってホント鋭いなぁ。

ちょっと脚本にいろんな要素を詰め込みすぎな気もしますが、全体的にはハートフルでいいお話。笑えるところも結構あります。

終わってからメラニーグリフィスについて調べていたら、彼女は、ヒッチコックの「鳥」、「マーニー」の主演女優さんティッピー・ヘドレンの娘さんだと知ってすごくびっくりしました!