スガシュウヘイ

ヴィデオドロームのスガシュウヘイのネタバレレビュー・内容・結末

ヴィデオドローム(1982年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

カルト映画の帝王、デヴィッド・クローネンバーグの初期代表作。彼はどんな男かというと、人間の頭部を爆発させてカタルシスを得ているような危険な男なのだ。彼の作品を見るときは、神経の皮を分厚くする必要がある。


確かにテレビ画面から貞子が出てきたら嫌だけど、あの豊満な唇がニューっと出てきたら、私も頭を突っ込んでしまうかもしれない。
いや、嘘です。
突っ込むわけない。逃げる。

他にも、お腹の裂け目にビデオテープ入れたり、銃と右手が一体化したり、テレビが爆発して内臓が飛び散ったりと、グロッキーな画面がいっぱい。しかも全部CGなしだから、なかなか趣がある。


意味不明と言われればそうだし、否定的な意見もその通りだと思うが、私はそもそも意味不明な映画が割と好きなのだ。


「過激なテレビを求めすぎる人たちへの警鐘」というテーマもあるのかもしれないが、そんな説教くさいことより、単純にクローネンバーグのサイコな演出を楽しみたい。

公開:1983年
製作:カナダ
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
出演:ジェームズ・ウッズ、デボラ・ハリー