ATSUSHI

モンスターのATSUSHIのレビュー・感想・評価

モンスター(2003年製作の映画)
4.2
もうどうしてこうなるんだか…正直仕事初めから憂鬱が続いて早々に限界な2020。暗い映画の話がまだ続きそうです(汗)


少なくとも『ミスト』や『セブン』みたいな類よりも、この映画の絶望は深い。
実在の女性連続殺人鬼をドキュメンタリータッチで描くドラマという体制。或いは『真夜中のカーボーイ』のようなニューシネマテイスト。どうしても他人事に思えないのは、彼女だって皆と同じ生きていくのが精一杯。ましてや夢を諦めなければならなかった状況に陥った経験は誰しもがあるはずではないか。

<いつかはハンサムな王子が私を連れて・・>と綴られるナレーションとともに展開される車から放り投げられる強烈なオープニング(この時点でもう打ちのめされる)。ここで彼女は男からの愛を諦めた。

男から愛との引き換えに出逢ったセルビー。初めての大恋愛。
やっと真面目にやってこうという時に何故身体を売る仕事に戻らなければならないのか…もう私ではセルビーを幸せに出来ないと身を以て分かった頃には彼女まで手放さなければならなかった。

そして全てを失った時に訪れる死刑



私は良い人間なんだ
とひたむきに訴えかけるあの瞳は彼女なりに誠意を見せるべく努力してたのかと考え出すと、激しく胸が痛む。
一番助けを必要としてたはずのアイリーンの孤独と激痛が、全力投球のシャーリーズ・セロンによって刻まれる一作。
















































最後まで読んでいただいた皆様、ありがとうございます。
正直私自身もどん底な状態で書いているため、不躾ながら皆さまの応援コメントもお願いしたいところであります(汗)
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