ツーラン

日輪の遺産のツーランのネタバレレビュー・内容・結末

日輪の遺産(2010年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

「マッカーサーの財宝を隠匿せよ」というトップシークレットの命令を受けた近衛師団の少佐が、たった3人で任務を遂行するって話は面白く見れました。
 終戦の日のクーデターや森師団長の殺害、阿南陸軍大臣の切腹までてんこ盛りでした。

 純粋な少女たちと主人公達の交流は、とてもよく描けていたと思います。特に中村獅童さんの描かれ方は完璧で、級長との風呂掃除の静けさのシーンなんかは素晴らしかったです。金平糖の静けさ。現代で並んで金平糖を食べるのはやりすぎだと思いましたが。

 ただ、話のテンポが少女たちとの任務が終わって。その後が描かれますが、話が途切れている感じを受けてしまってちょっと長く感じました。合間に、現代が描かれたり。アメリカ軍の司令官の思い出話になったりと、みんなが思い出しながら回想に入られても長く感じてしまいました。

 そして、優しすぎるマッカーサー。お前、最後の最後であんな決断するなら。主人公の仲間が説得しにきたときに認めていれば、自決しなくてもすんだんではなかろうか? と思ってしまいます。別にあそこで、あの決断をしてもいいですが。何故、そう思ったのかがわからないため。突然、気持ちが切り替わった男にしか見えなかったです。

 そもそも青酸カリを誰がもっていって、何故洞窟の中で整列して服用したのか? ってのがイマイチ理解できなかったです。「これは、栄養剤」という勘違いする伏線のようなものがあったのかボクにはわからなかったです。

 とはいえ、少女たちの悲劇を見るのはなかなか辛いもので。最後に生き残った級長の前に現れたりするシーンは、ちょっと感動してしまいました。
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