電気羊

わが青春のフロレンスの電気羊のレビュー・感想・評価

わが青春のフロレンス(1970年製作の映画)
3.4
フロレンスとか、てっきり女性の名前かと思ったら主人公が暮らした街の名前だった。

革命家を父に持つ少年が主人公。だが、その父親も妻に苦労ばかり掛けて死なせてしまったことを機に、砂利船の船員として頑張って労働していたが、船が沈没し死んでしまう。
当てもなく故郷のフロレンスに戻った主人公は、建築現場の作業員としてはなたくことに。

当時のイタリアでは労働者の地位向上を目指して共産主義が台頭してきていた。主人公も革命家の父親の血を引き、組合運動に明け暮れる。
労働条件改善のためストライキを計画するが、警察官により鎮圧されることに。
しかし、結果的に資本家が労働者に譲歩する姿勢を見せストライキは収束する。
騒乱罪で逮捕された主人公は、釈放後に迎えに来た身重の妻とともに今よりマシな生活を送ろうと誓うのだった。

そりゃね。労働者としては家族のために1円でも多く稼ぎたいものさ。だが、政治家はスポンサーの資本家の言いなりなので労働者の地位が向上することは未来永劫ないね。
電気羊

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