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嘆きの天使のlemmonのレビュー・感想・評価

嘆きの天使(1930年製作の映画)
4.0
汚いデブおやじの夢はいつの時代も同じか(偏見とそうであれ!という願望。)。
冴えないおっさんが手にした可愛い女。
その出会いが狂わす。

頑なに自分なら大切にできると、人生経験もある大人が、幸せにしてやれる(この時点で間違い)自信もあったであろう、救いの手でも差し伸べるが如く女を愛する。
ただ、恋愛の経験値はゼロに等しい。

思い過ごしなのだ、自分ならできる、とか。
悲しいことに(モテる男には理由があるのだ😭。)。


1930年にこの手の悲哀満ちた映画はもう確立している。
後に似た作品は数え切れないだろうなあ。

舞台セットの作り込みといい、素晴らしい😆。

ディートリッヒのさっぱりとした女に対して、本作でもまた熱の入り様が違うエミールヤニングスの演技。もう2人を見ているだけで、その熱量そのものがそれぞれのキャラクターを表現。


数ある男の中から、今までに出会ったことのない可愛い教授を選んだ踊り子。
恋愛経験乏しく教育現場に身を投じてきた堅物が、生徒を守る為訪れたクラブで、踊り子の虜になった教授。
2人の行く末は。

前半の可愛らしいラブロマンスからの、後半の残酷性。
恐ろしくも面白い😱。


ぽちゃぽちゃしたディートリッヒ。
時代を感じるもなかなか可愛らしい🥰。
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