みとも

バベルのみとものレビュー・感想・評価

バベル(2006年製作の映画)
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 『バト・ロワ』同様、映画を見始めた頃見た一作。過去に見た映画を見直す際、カメラワーク等を覚えている場合(マンションのベランダから引いていく最後。1つのカットが印象に残るということが映画を見る意味かもしれない)と、構図が記憶と異なる場合がある。昔見た映画を最近見直しているのは、その不思議な感覚を体感したいからでもある。
 やはり良い映画だと思った。どこか文学的な主題として提示される思春期の女性の性体験の有無に対し、そうではない方法でより主体に寄って個人の存在について描けないのかと疑問も湧くが(未熟でも若い人が自己を尊重できる土壌を耕すのが大人社会の役割ではないか)。想像力のモラルが問われる。
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