IkumiTutiya

バベルのIkumiTutiyaのネタバレレビュー・内容・結末

バベル(2006年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

銃撃のシーンの血がリアルでみてて辛かった。

聖書のバベルの塔についてははずかしながら当時全く知らず‥映画を観たのは高校生の頃で、後にバベルの塔の意味を知ったのは社会人になってすぐの頃だったかな。

神の怒りを買った人間は言葉が通じなくなってしまい、塔は崩れ去った‥という話を読んで、
あ、だからあの映画はバベルって名前だったんだと(笑)普通の人とは逆の順序で知るという。

バベルの塔の話は好きなんですよねー
この話を作った人のことをいつも考えてしまう。その人は、きっと言葉が通じない人たちともっと話したくて、もっと知りたくて、わかり合いたくて仕方なかったんだろうと。そしてそれができたら人なんでもできる、天まで届く塔でさえ作れるに違いない、って思って、「あ、今おれ調子のった、傲慢だ。ああ、だから神様は人間の言葉をバラバラにしたに違いない」っていう発想をしたのかなと(笑)

そんなことを思いつつ、この映画のいろんな形での言葉の隔たりから生まれる苦しみというか業というか。差別だったり、慣習の強制だったり、障害だったり‥。この映画を思い出すと、言葉をバラバラにするなんて、なんと辛い罰だなぁ、そして、バベルの塔考えた人のような気持ちにみんななればいいのに、と思ってしまうんです。
IkumiTutiya

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