くに

バベルのくにのレビュー・感想・評価

バベル(2006年製作の映画)
5.0
ほんとに良かったんだけど、つらすぎて、4回に分けて2週間かけて見た映画。なんなら二度と見たくない。
モロッコ、メキシコ、日本の3舞台のストーリーが同時並行。それぞれに少し関連性があるけど、ストーリーが直接交わることなく、3つの映画のように続いていく。全ての話で、やるせなさ、行き場のない怒り、虚無感、といった負の感情を描いている。かなり重い、でもすごく共感できる話だった。全部、大きな事件を扱ってるのに、どこか他人事に思えない話にしているのが上手いところだったと思う。
どんなに国際的な問題で理解を越えたものだと思っていても、同じ人間のコミュニティで起こったものだから、民間レベルで区切ってみると、私らと何も変わらない。感慨深い。
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