あか

バベルのあかのレビュー・感想・評価

バベル(2006年製作の映画)
4.1
言葉の通じない、旧約聖書のバベルの塔のお話をモチーフに作ったそうです。
この映画はとても重かったです。見応えは十分にありました。坂本龍一の音楽とラストの流れ(菊地凛子以外)が綺麗で、好きです。

悲劇が連鎖するのもありますが、ストーリーが痛烈すぎて、基本ヒヤヒヤ。心臓に悪いっす。笑

悪いところは、脚本と演出に荒削りさがあった。
バベルは13年前の映画だし、バードマン、レヴェナントと荒削りさが修正されていきますね。
脚本で一例を挙げるとすると、、
家政婦のメキシコ人が、いくら郷に帰りたいからと言って、雇い主に内緒で雇い主の子供を連れて国境越えはやばいだろ... ふつうにバレるだろうし、バレた事考えたらそんな選択肢取らないと思う。

一番ムカついたキャラは家政婦でした。ブラッドピット家はほんとうにかわいそうな家族。

国境越えについては多くのメキシコ人が食糧と水が尽き、死ぬと聞いてます。それを知ってるだけに本当に家政婦にムカつきました。

残酷性と現実性をつきつけられる心情描写。
絶妙にカットインしてくる音楽の使い方。一種の幻覚的映像といったところはさすがでした。イニャリトゥの編集力すごすぎる。
クラブシーンは本当に素晴らしかったです。
あと、日本のテレビ番組をも忠実再現されていたのが良かった。イニャリトゥすげえな〜。

キャストの演技では、ケイトブランシェットと菊地凛子がとても素晴らしかった。

ちなみに、半端ねぇキャラ第1位は菊地凛子でした。
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