ゆう

あの子を探してのゆうのレビュー・感想・評価

あの子を探して(1999年製作の映画)
3.0
13歳の女の子が代理教員として、村にやってきます。13だし俺らと変わんねーじゃん、お前の言うことなんかきかねーよ、と生徒たちにナメられる。けれども、生徒たちの絆が深まって、幕を閉じる系かなと最初は予想したのですが、もっと素晴らしいお話でした。

最初は女の子教員は給料目当てです。彼女が代理をする間、一人も生徒が学校を去ってはいけないという前任教師の命令を実行しようとします。ある一人の男の子が、家族の借金のため、街へ出稼ぎに行ってしまったときの、彼女の対処が可笑しいです。私街へ行くお金ないから、お前らの金を出せ、そしてそれをよこせ、という教員にあるまじき行動、幼い少年少女たちから金を巻きあげるという行動を選択しています。

こうして彼女は街へ出てきますが、少年は行方不明。少年はを探し出すために、彼女はテレビ局へ向かいます。ここでの、受付のおばさんとのやりとりが印象的でした。規則です、お前は誰だ、と全く取り合ってくれないのです。テレビ局の前で三日も待ったとしてもです。

情や優しさという感情よりも、誰々がこう決めたからというルールや約束事に人はとらわれてしまいがちで、前半の彼女も前任教師の決めたことに徹していました。そんなことよりも、頼るあてもない大変な街で行方知れずになってしまった自分の生徒の身を案じて、生徒のために彼女は涙を流します。それは何にも代えがたい彼女の成長の証だと思います。