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あの子を探してのardantのレビュー・感想・評価

あの子を探して(1999年製作の映画)
4.8
寒村の代用教員となった少女が、親の借金のために、出稼ぎにいったイジメっ子の小学3年生の男の子を、町へ探しに行くだけの話だ。探すシーンはドキュメンタリーのように描写される。
町へ行くためのバス代を計算する過程が、生徒の勉強になっているシーンには感心させられたし、何日も何日もテレビ局の前で局長を探しているシーンでは私は少女を応援していた。

監督チャン・イーモウの力は、『初恋のきた道』で充分に知っていた。だが…
女の娘が可愛いわけでもなく、風景が美しいわけでもない。
なのに、最後まで見せる力を持っているのは何故だろう。

恋だ、青春だと、それも漫画原作の映画ばかり作っている某国のメジャーの映画人(大人の事情はわかります。中にはいいのもあります)。
残念でなりません(偉そうですいません)。
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