ちろる

あの子を探してのちろるのレビュー・感想・評価

あの子を探して(1999年製作の映画)
3.8
中国の河北省の山奥での貧しい学校。
担任教師が不在になる数日間の代理として連れて来られるのは、まだ小学校を卒業して間もない13歳の少女ウェイ。
やんちゃ盛り生意気な28人の子どもをさばけるやけもなく、ウェイはなんとか子供たちを朝から夕方まで学校に居させることを使命として奮闘する。
恐らく貧しい家庭の子であろうウェイは50元のバイト代のため。
しかしながら先生は1ヶ月の間に生徒が辞めたらそのバイト代は無しだという。
なんたる身勝手な大人の事情に付き合わされて呆然としながらも健気に生徒たちを守り抜く。
出演者がほぼ素人というだけあって、大げさでない素朴で淡々とした日常が微笑ましい。
半ばドキュメンタリーのように山奥に住む子供達の自然な姿が見られる前半から、突然打って変わり、後半はタイトルの如し出稼ぎで学校に行くことができなくなったホエクーを探す旅へと変わるドラマティックな展開に。
初めこそ50元を取りっぱぐれることを恐れたウェイのお金への執着心と見て取れるのだけど、だんだんと探していくうちに本当にホエクーを心配してしまう先生らしさが生まれるのが見て取れる。
地味で淡々とした演出から突然貧しい農村には縁のない派手な展開になるのだけど、、
わんぱくホエクーの無邪気さはラストまで健在で、無駄な感動を与えないハイライトがこの作品の魅力でもありました。