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あの子を探してのchipのレビュー・感想・評価

あの子を探して(1999年製作の映画)
4.0
チャン・ツィイーの
「初恋のきたみち」
を思わせる山村の古い学校、
それに田舎道。
トラックを追いかける少女のシーンがあって、チャン・ツィイーの走る姿を思い出しました。
同じチャン・イーモウ作品。
初恋と同じ年1999年…
20年前の作品。
こちらもとても良かったです。


カオ先生の母が危篤のために家に帰り、その代用教員は…
13歳の少女ウェイ。
20人以上の生徒、中には学校に泊まっている子もいて…
手探り状態の彼女は、いつも怒った顔。
そして気が強くて…ハラハラしながら見ていました。
ヤンチャなホエクーが白いチョークを粉々にしたとき…
学級委員の女子が書いた文章は、
チョークを大切にするカオ先生のこと。
貧乏な村で、ほとんど無給で教える先生は…
書けないほど小さくなったチョークを、爪にこすりつけて一文字、
親指でもう一文字、
書いていたと。。
カオ先生の誠実さと、この女子の優しい気持ちにウルウルしました。


ホクエーが、家のために街に出稼ぎに行ってしまい…
探しに行くことにしたウェイ先生。生徒が減ると困る事情があったのですが…
バス代の計算は、結構高度な算数の授業でした〜
書き取りはつまらなそうな顔だった子たちの顔つきがイキイキしていました、まさに使える算数!(笑)勉強の意義って、こんなことかもしれないなぁ〜✏️


大きな街で、
お金も寝るところもなくても
一生懸命に探す彼女は…
ガッツがあるなぁ〜
アナウンスしてもらったり
尋ね人のチラシ書いたり。。
テレビまで!
上手く話せなくても、彼女の涙が全てを語っていました。


ラストは…
カラフルなチョークで
一文字ずつ黒板に書く笑顔の生徒たちがいました。
天、勤、欣、水、名…
いちばん前の席のチビさんは、
花の絵を。。かわいい〜🌸
ホクエーが書いたのは…
魏老師(ウェイ先生)
ウェイは、前半とはまるで違う、とても優しい笑顔になっていました。
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