風の旅人

袋小路の風の旅人のレビュー・感想・評価

袋小路(1965年製作の映画)
3.5
序盤からテレサ(フランソワーズ・ドルレアック)によって女装させられるジョージ(ドナルド・プレザンス)は、去勢されたように男性性が稀薄である。
反対にテレサは自由奔放に振る舞い、リチャード(ライオネル・スタンダー)に脅されても動じず、堂々としている。
この夫婦の主導権はテレサの側にあり、浮気もし放題、ジョージの情けなさが際立つ。
テレサに罵られても行動することができず、うじうじしているジョージの姿は、長いものに巻かれる世の男性を想起させる。
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