Qちゃん

(500)日のサマーのQちゃんのレビュー・感想・評価

(500)日のサマー(2009年製作の映画)
3.5
トムが職場で魅力的な女の子サマーと出会って吹っ切れるまでの500日。

作風や雰囲気は心地よくて好きなタイプの映画。なんだけど、トムが気の毒すぎて辛い。。これ時間をゴチャゴチャに行ったり来たりするのって、絶対時系列順だと後半観てられなくなるからだって。。

とりあえずサマー残酷すぎるやろ。
「気軽な関係でいようよ」って言うクソ男と引きずられる女の話ならありがちな感じだが、「私恋とか信じないし、気軽な関係でいましょ」って言う女は絶対後々「本当の恋をしたら変わった」とかコロッと違うこと言い出すねんで。

欲しかったから手に入れただけとか、相手を見てやれよ!トムとか、一番引きずり回したらあかんタイプの男の子やんか!
ジョセフ・ゴードン=レヴィットって、イケメンだけど個人的にはやられ役がフィットしてて、このトム役が可哀想なほどに似合いすぎてる。兎にも角にも上手くいったと思い込んでテンション上がってるとこの嬉しそうな顔(笑)からの落差よ。。泣きそうな顔や落ち込み顔がリアル不憫すぎる。。何も言わず頷いて酒出して肩叩きたくなる。😭✋〟ポンポンッ

まあサマーも事前に「気軽な関係で」って言ってるし百歩譲ってトムとフワフワ付き合ってたんに目を瞑るとしても(トムは期待してるけどな!かわいそうに。。)、他に男できてからも手放さなかったり、自分の心変わりやのにトムには理由が分からんように別れたり、別れてからも何もなかったかのように近づいてきて傷深めたりえぐりまくったり、とにかくビックリするぐらい人の気持ちを配慮しないサマーの太々しさと無神経さに絶句。しかも台詞から察するに色々分かってやってる。自分が悪者にならないように?永遠に相手の心に残すために?とりあえず狡いし酷い。マジでbitch!…ハッ!今気づいたけど序文から察するに監督か脚本家の経験談が元ネタだなコレ。。

大体なんでサマーがそんなにモテるのか意味がわからない。人物説明での大々的な触れ込みが理解できない。アメリカではこういう子が「現実に近所にいる可愛い子ちゃん」なのか?振り返るような子なのか?それとも、なんかモテるから壮大に勘違いしてモテオーラ出してる雰囲気美人なのか?本当に分からん。。
ただ、バーの一件で醒めるサマーの気持ちは分からなくもないという自分も悲しかったり。。😅場の雰囲気と"彼女を守ってる俺"に酔ってる男とそのテンションに若干引くんだよね。。ごめんよ純粋なボーイ。。

映画は「運命なんてないねん。全部偶然の産物やねん。だからこそ、その偶然が運命やねん」っていう矛盾した主張をぶちかましてたが、個人的に本作は話やテーマよりも、雰囲気と、世界が我がものみたいな満面の笑顔見せたり、ベロベロに泣きべそかいたりするジョセフ百面相が見どころ。てか純粋で情熱的な恋愛に懲りて、このあとトムが恋愛に醒めなきゃ良いけどな。。
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