ちろる

(500)日のサマーのちろるのレビュー・感想・評価

(500)日のサマー(2009年製作の映画)
3.8
THIS IS NOT A LOVE STORY.IT IS A STORY ABOUT LOVE
映画の冒頭で主人公が語るテーマ。

まさしく。

あまくてかわいいラブストーリーなんか期待してしまったら怪我してしまう。
そんな現実の愛を見せ付けた映画だ。

率直な感想から言えばう~ん女って勝手だな。ってこと

このストーリーのサマーの行動、言動すっごくむかつくんだけど。


もしかすると同じような事やってるかもという気持ちもありそこにぞっとしたりもした。


基本的に男のほうがロマンチスト。
女の方が現実的。

今の時代恋の病にかかるのは男の方が多いのかもしれない。


それにしてもサマーちゃんって勝手だな~悪いよな~と思ってたんだけど、最後のシーンとセリフを聞いて妙に納得。
自分を正当化していると言えばそうともいえるけど、まあクールに物事考えられるタイプだなとは思う。





この主人公のようにキスされてエッチして、おしゃれなデートしても~一気に将来のことなんか想像なんかしてたら、相手は横に居なかったなんてよくあるもので


恋って、簡単でそこらへんに転がっているようだけど、うまく稼動させるのって実に難しい。

片方が突っ走ってしまってもう片方が取り残されたり・・・。
そうするともう歯車が合わなくなっていくもの。

いわゆるこれは恋の哲学。




ただのおしゃれ映画なんかじゃなくってふむふむと納得して学ぶとこもちらほら。

時系列が行ったり来たりして、ちょっと見落とすと訳わかんなくなるような結構変わったストーリー展開も面白くて、観ていて楽しかった。

感情に正直で人間的な主人公サムと、なんだか冷めたような不思議な性格のサマー


真逆な二人の織り成す小さな会話のやり取りや行動の不一致が、見ていて面白い。

みんな誰しも経験する、
「運命じゃない恋」

こんなロマンティックじゃない恋を飛びっきりの音楽と、おしゃれな世界で作り出すのも面白い。
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