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(500)日のサマーのhayatoSのレビュー・感想・評価

(500)日のサマー(2009年製作の映画)
4.0
まだ14の自分には少し難しかった。
でも、映像や音楽は良かったし、映画から学べることもたくさんあった。
映像は元々MVをとっていた監督だけあって、シャープな感じ。
無駄がなくスクリーンの枠の中にかわいく収まってしまう洗練された映像。
音楽も良かった。
ザスミスが好きというのはまさに主人公の様な少し弱い感じの文学少年にぴったりのイメージ。
所々入ってくるアコースティックの音色や、ウクレレの音も映像とマッチしていた。
ストーリーから学べたことは運命や奇跡は日常に潜んでいるということ。
”偶然”が”運命”で、”奇跡”は”日常”。
それらは素晴らしいものでもなく、ただの日常に組み込まれた物でしかない。
”運命”も”偶然”にすぎない。
それに気づかなければなにもなく日常は通りすぎていくし何もない人生で終わる。
逆もまた真なりってことですね。
通り過ぎていく日常を真剣に見つめ向き合っていくことで”偶然”を”運命”に、”日常”を”奇跡”に変えていけるのかもしれない。
幻想が現実だったり。
今の自分達に必要なのは、”幻想”ではなく、”リアル”なんでしょうね。
95分という時間なので夜更かししたい時とかにもサクッと観れます。
まさに日常の映画に見えますが、集中して真剣に観ることで、何か発見できるかもしれません。
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