りょうた

マザー、サンのりょうたのレビュー・感想・評価

マザー、サン(1997年製作の映画)
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母親と息子。息子が赤ちゃんの頃は、母親に抱かれ、寄り添って寝かしつけられ、哺乳瓶でミルクを与えられる。そして、母親が病気になったり、晩年になると、今度は息子が母親を抱き上げ、寄り添って眠りを見守り、吸い飲みで水を与える。山を登ったら降りるように、世話をし、そして世話をされる。後半、息子が一人で山に登っていくシーンは、『エレファント』同様に、ゆっくりと考え、消化する時間を与えられる。マザー・サンの〈サン〉を太陽だと思っていたが、息子のことだった。木漏れ日や印象的な太陽のシーンが多いことからも、抽象的な意味での母親と考えるのも、あながち間違いではない。l
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