マザー、サンに投稿された感想・評価 - 4ページ目

『マザー、サン』に投稿された感想・評価

静謐の極地。
歪められたロングショットがあまりにも美しい。

ふとした時に思い出して手に取れるように、棚に置いておきたくなる映画。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

4.5

「マザー、サン」

〜最初に一言、森と海と汽車と一軒家。絵画との境を目指した画作りで、そっと喪失感を描いたソクーロフの美の頂点ここに極まりし〜

冒頭、時代も場所もわからない暗い森。そこには一軒家が…

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距離と時間を歪め画面にピン留めさせる試み。精神状態によってはかなり退屈
映画と芸術の曖昧な境界線が心地よい
レンズを絵具で加工して撮影された映像に
美しい衝撃を受けました
絵画的ではなく半分絵画な映像体験
物語よりソクーロフの芸術性を楽しむ作品
素晴らしいです♪
liverbird

liverbirdの感想・評価

4.0
ものすごくシンプルな話、しかしこれが独特のリズムと見せ方、語らなさで映画になってしまう!すごいなあ
たむ

たむの感想・評価

4.0

映像の美しさや扱われているテーマの普遍性、喪失を描いた映画は、観客に非常に近い親近感を与え、カタルシスを与えます。
この映画は、映画の中で何も描かれないように見えるからこそ、観客は能動的に作品に参加…

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ソクーロフ至高のアンビエントフィルム。

死期というか、もう向こういってもうてるわけだが、車体の見えない白煙と望遠越しの帆船が如何ともしがたい。

非自然の時間 海を感じる音
蒸気機関車が森に消えて
建物の内と外の意識 暖炉の薪の音 
ソクーロフの雷鳴 光を覆う雲
母の記憶 息子の夢 死が訪れる
微かな変化が生命を伝える
海を往く帆船 指にとま…

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母親と息子。息子が赤ちゃんの頃は、母親に抱かれ、寄り添って寝かしつけられ、哺乳瓶でミルクを与えられる。そして、母親が病気になったり、晩年になると、今度は息子が母親を抱き上げ、寄り添って眠りを見守り、…

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ここんところ数多くのソクーロフ作品を観たが、芸術性・叙情性・分かりやすさ 等を総合して最も完璧なのが、この「マザー、サン」ではなかろうか。

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