やまモン

ひなぎくのやまモンのレビュー・感想・評価

ひなぎく(1966年製作の映画)
4.2
【前衛的、頽廃的、刹那的】

(個人的には)全く可愛くない女の子二人が、思うがままに生きている、筋書すら曖昧な映像。

前衛的かつ頽廃的なサブカル映画のように思わせつつも、実態は時代と体制に対する批判精神のカタマリ。

激しいアンチテーゼの毒を、別の薄い毒でコーティングしているように思えました。

映像はとても1960年代のものには見えず、とても現代的な印象でした。

センスがいいとかオシャレみたいな評価が多いみたいですが、作品を観ている私の頭のなかでは、頽廃という言葉がループ。90年代後半から2000年代前半の東京を思い出しましたね。

こういう作品に影響されやすい奴、多いだろうなー。
これが素直な感想かも。

これは、政府に怒られても仕方ない。
禁止もやむ無し、でしょうね。