続けて市川崑。キャリアのスタートの東映アニメーション・人形劇から打って変わって実写映画監督として多作の市川崑ですが、後期は後期でまた面白いものですね。
どことなく通底する軽さが良い。中井貴一、フランキー堺の掛け合いにニマニマしちゃう。そして岸田今日子いいなぁ。60年代邦画にはまった高校時分じゃその魅力に気付かなかった。今になって岸田今日子がたまらなく好きです。
なお、ハイビジョン放映関連の企画映画とのことで潤沢な予算だったとか。新しい規格を楽しんでいる市川崑の姿が見えるようですよ。ロケ遠景、巧みな照明のセット、雨、青々しい笹…意欲的だったんだろうなぁと見るとなお楽しめるかと。