ヒロ

死者からの手紙のヒロのレビュー・感想・評価

死者からの手紙(1986年製作の映画)
3.7
もしボタンを押し間違えていたらこうなってたかもよ、な終末ディストピア映画。この系統の作品を観るたびに、自分の中のというかこの世に蔓延る倫理観や道徳観なるものが180度回転するような内からの自爆もしくは外からの侵略を期待してしまう自分がいる。ゆったりしたモノローグが睡魔を誘うすんげぇ眠い映画だが、その創り込まれた世界観には視覚的に興奮せざるを得ないし、ラストの『第七の封印』から解き放たれた微かな希望たちには是非とも新世界を切り開いていってもらいたい。個人的にはソクーロフ的。北斗の拳読み直したくなる。

《ソヴィエト映画の世界》
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