このレビューはネタバレを含みます
以下、雑記。
核戦争後の風景として干上がった荒野ではなく瓦礫だらけで砂塵が吹き荒れる廃墟というロケーションは退廃的ながら美しく、不謹慎ながら心引かれるものがある。
人間模様も印象的で、主人公以外…
(35mm)
[2回目:2022/06/11]
40年前に撮られたSF映画がアクチュアルになってしまっている現実。
「ポスト・アポカリプス」における宗教の価値を問いかけている。
長回しによってリ…
誤って出された核兵器発射命令と処理が遅れた7秒間。
黄土色に染められた死の世界と防毒マスク。
まるで金庫のようなドアで遮られたそこは、どうやら博物館の地下倉庫らしい。
具合の悪い妻に寄り添いながら、…
裸の女に割り箸だとロマンポルノだが、裸の女にナイフとフォークだと途端に静謐な退廃的イメージになるようだ。
換気扇のような轟音、ガスマスク、食べかけの白い皿、瓦礫。眠気を誘うイメージの連鎖の中、終始静…
(35mm)
「日」に変わる新たな暦の単位「薄明かり」や、賛美歌が重なることで神聖な印象を与えるミニチュア都市の爆破、枯れ枝のクリスマスツリー等々ディテールがいちいち詩的で、緻密に構築された世界観が…
このレビューはネタバレを含みます
重厚な映画でした。
核兵器の誤作動(くしゃみ?により七秒取り消し操作が遅れたために、発動してしまった)で世界が終焉を迎えた後に、地下でひっそり生きる残り少ない人類を描く。
絶望しかなく、ただ薄暗…
終わった世界、博物館地下のシェルター、残された教授。黄色がかったトーンで続くディストピア。ガスマスクで喋るときの水中でくぐもったような声。
希望が不在であることを描けば描くほど、反語的に、希望の輪郭…
もしボタンを押し間違えていたらこうなってたかもよ、な終末ディストピア映画。この系統の作品を観るたびに、自分の中のというかこの世に蔓延る倫理観や道徳観なるものが180度回転するような内からの自爆もしく…
>>続きを読むディストピアものやっぱ好きだし図書館みたいなところが水浸しなってるシーンカッコ良かった。
あとダメな息子を残して自殺する博物館のひとのスピーチもグッと来たけどどうせ死ぬつもりなら外に出てみればいいじ…