貧すれど鈍せず。
軽やかでしなやか、そして強くて深い潔さ。ステラというひとりの女性の生き様を描いた物語。
女手ひとつで娘ジェニーを愛情いっぱいに育てるステラ。これといった教養も品もないけれど、彼女が要所でスパッと決めてみせる英断は 無償の愛 に溢れ 崇高 にさえみえてくる。
これ、ハンパなく泣けます。
娘の幸せだけを願う母親の真っ当さに。
傍目には不憫にみえようとも、自己犠牲の先にたどり着いた安堵。そこで満面の笑みを浮かべる彼女の表情がいつまでもいつまでも心に刺さる作品。
ベット・ミドラーといえば『The Rose』を浮かべる人も多いかとは思いますが、自分は断然この『ステラ』。ベット・ミドラーという女優の名前が深く心に刻まれた名作です。※『The Rose』は名曲、大好きです。
追記
この作品を鑑賞後、店じまい途中の花屋さんに飛び込んだ。そして、テーブルの上に飾られた1日遅れのカーネーション。ステラに御の字です。