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スパイ・バウンドのotomisanのレビュー・感想・評価

スパイ・バウンド(2004年製作の映画)
3.1
 虹の戦士号事件の後始末物語と勘違いして見たら、船を沈める以外全く別の話だった。当時は当局の手際の悪さや仏政府の騒動やらが笑いものにされる始末で、更に実行犯の処分(現役スパイが裁判にかかる)にも注目が集まったものだから改めて注目して見たが、結局それらはWikipediaで読む羽目になった。
 しかし、映画は質実過ぎるくらいのスパイもので大概の観客は寝るか帰るかしてしまうだろう。それでも終いまでついていったのは、スパイに嫌気がさすとは? スパイに嫌気がさしたモニカはどうなる?の二点に尽きる。結局ペンディングになるのだが、ヴァンサン・モニカばかりか、フリーランスの面々はいずれも二人の肩を持つ格好になって当局から死ぬまで追いかけられるんだろう。
 もっとも、追跡当局は1985年当時笑いものの某国ゆえ、”社会の窓”を閉め忘れたり、割り込みで追跡を阻止されたり、楽しいへまで派手に空振って見せるのかもしれない。
 続編とは言わないが、虹の戦士号事件の容疑者たちのその後の話を見せてもらいたいものだ。
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