Taul

ふたりのベロニカのTaulのレビュー・感想・評価

ふたりのベロニカ(1991年製作の映画)
5.0
『ふたりのベロニカ』(1991)初鑑賞。イレーヌ・ジャコブの端正な美しさと詩的な映像美に魅了される。ドッペルゲンガー伝説みたいな話しで、見ているうちにもう1人の自分の存在を信じる不思議な感覚に包まれ、その運命に涙する。映像や行間で語る堪らない没入感。音楽もいい。感性の塊のような映画だ。

キェシロフスキを見るといつも運命や愛といったものに戸惑う人間の表現に惚れ惚れする。この作品も感性が鈍ってる私でも胸が締め付けられた。若い女性ならベロニカに同化してしまう人もいるかも。VHSだったので劇場で、できればフィルムで見直したい。

2015年4月鑑賞
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