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ストロンボリ/神の土地のmasayaanのレビュー・感想・評価

ストロンボリ/神の土地(1949年製作の映画)
3.0
バザンの映画本を読んだらフェリーニ、フェリーニ言う前にロッセリーニくらいちゃんと観た方が良い気がしてきたので『無防備都市』以外を観てみるプロジェクト、その3。

これまで観た4本だけを元にして言うと、ロッセリーニは女性の内面とかを描かない方がよい。文脈に馴染まないほどの美貌を持つ女はどの作品にも出ていたが、それは根無し草として、文脈を持たない浮ついた存在として、だからこそ画面を目障りに浮遊する美しいノイズたり得ていたが、感情をべたつかせてぎゃーぎゃー言い始めるといよいよ手に負えない。バーグマンだからこそ何とか人の興味を引き付ける最低限の魅力を湛えてはいるが....

傑作『ドイツ零年』は「カサヴェテスはこれを観ていたんだな!」という発見のある作品だったが、この作品は逆に、この頃のロッセリーニに『こわれゆく女』なり『フェイシズ』なりを見せてあげたくなった。すべてを持っていくマグロ漁だけがただただ素晴らしい。ヘルマンの映画で闘鶏の場面を延々と眺めているのも心地よい映画的不条理だったが、この映画でマグロ漁を延々眺めるのも悪くはない。