おさかなはフィッシュ

ノスフェラトゥのおさかなはフィッシュのレビュー・感想・評価

ノスフェラトゥ(1978年製作の映画)
3.0
ブルーノ・ガンツが自邸を発つ場面、主人を待っている馬の後半身が映っている。焦茶色の皮の質感、ぶつ切りにされた半身の(画面上での)座りの悪さ、それだけですでにグロテスクで不吉な予感が漂うのがすごい。(キジと鶏はマジで気持ち悪かった……。)

ドイツ表現主義への敬意は伝わるものの、私は普通に撮っているヘルツォーク先生が好きである。霧に包まれる山岳の風景とか、やはり流石すぎる。NHKの「さわやか自然百景」が好きでよく観ているけれど、一度ヘルツォーク先生に撮ってみてほしい。

キンスキーのドラキュラ伯爵が出オチで笑う。どう贔屓目に見ても明らかヤバい奴や! でも、思ったより怖くなくてよかった。ネズミが苦手な人は要注意。ハム太郎とっとこうた。チューチュートレイン。



親知らずを抜いたら、麻酔のせいか口がきちんと閉じ切らず、唇の端から血が垂れてドラキュラみたいで面白かった。その際に思い出したので鑑賞。

ヘルツォーク先生の作品は結構観ているけれど、これはまだ観たことがなかった。有名な作品でも、ホラー映画は避けて通りがち。(怖いからね。)