Osujiのむんむ

奇跡の海のOsujiのむんむのレビュー・感想・評価

奇跡の海(1996年製作の映画)
3.6
絵本にして子供に読み聞かせたい話。それぞれ信じるものが違うのだから、他人が善悪を勝手に判断するのは野暮天で意味が無い。強いて言うなら、本人が自らの意思で選んだ世界が絶対というしかない。確認のしようも無いし、それでしかない。アイデンティティが確立されていないメンタルの弱い人間は宗教や、変な男に騙されやすいと言われがちだが、それすら怪しい。みんな自分の世界を演じているのだから。
神を信じるのも、旦那を信じるのも、他の何かを信じるのも、信仰先を選んだのは自分、つまり自分が絶対。所詮、大概の人間は常識ら、自らの経験の延長線でしか計らないし、計れない。情報の出し入れによって目の前の事象を認知しているに過ぎないと言うことは、それ以上のスケールで物語るとすると、それこそ神の視点(居るなら)や、霊的な(居るなら)そういう不確かな、凡人が想像も出来ない視座の高さからしか見えないものかもしれないと思う。